概要
作品応募期間 | 2014年6月~2014年12月下旬 |
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表彰式・ シンポジウム |
2015年3月14日(土) → 「表彰式・シンポジウム」開催報告 → プレスリリース(PDF) ※「第3回国連防災世界会議(仙台)」の関連事業として 「第5回 防災コンテスト 表彰式」を開催いたしました。 |
主催 | 独立行政法人 防災科学技術研究所 |
後援 | 内閣府、文部科学省 |
協賛 | NTT 空間情報株式会社 |
全体講評
第5回防災コンテスト(主催:独立行政法人防災科学技術研究所、後援:内閣府・文部科学省)には、全国より113のグループからの参加(e防災マップ77グループ(新規:55、継続:22)、防災ラジオドラマ36グループ(新規:21、継続:15))がありました。参加グループには自治会、町内会、自主防災会など、地域に密着したいわゆる住民組織だけではなく、小中高等学校の生徒会やサークル、大学のゼミなどのグループ、各種NPOや福祉団体、さらには外国籍住民コミュニティなど、普段は防災ではない活動をしているグループからも応募があり、防災への関心の高さと、防災への取り組みに関係する方々の幅の広さを感じることができました。 応募作品には、地域住民、災害時要援護者(高齢者や障がい者、乳幼児、外国人など)とその支援者、非住民である学生や企業関係者など、災害時に連携が求められるさまざまな地域関係者の相互理解と協力が進められるよう、具体的かつ明確な課題の設定がなされているものが多くみられました。また、作品の制作過程において、地域防災活動との連動のみならず、防災以外の地域イベントとの連携、さらにはコミュニティ放送局を通じて防災ラジオドラマ作品を放送するなど防災啓発活動への結び付けなど、実践的かつ積極的に展開しているケースもありました。
新たな取り組みとしては、地域内の複数のグループが共同してコンテスト地区予選を実施し、そこで評価された作品を厳選して応募するケースや、過去にいずれかのコンテストに応募経験のあるグループがもう一種のコンテストへと作品を発展展開するケースなども登場し、取り組みの継続性や発展性が生まれました。
審査の視点
作品は学識経験者等による審査委員会にて厳正な審査を行い、最優秀賞と優秀賞が選出されましたが、優秀賞作品については、作品の特徴を明確にするために、高く評価された部分に対応した賞の名称を下記の通り付与することにいたしました。
- 地域のハザード情報や防災資源、被災経験などの地域固有の情報について綿密に調査していること。(地域調査賞)
- 地域のさまざまな関係者と積極的に交流を深めていること。(地域交流賞)
- 防災における新たなアイディアや斬新な視点を取り入れていること。(新規視点賞)
- 地域における過去の災害経験や教訓を後世に伝えようとしていること。(記録活用賞)
- 防災コンテストに継続して参加し、作品及び地域防災活動の発展が見られること。(継続発展賞)
- 子どもの視点を取り入れた防災活動に取り組んでいること。(こども防災賞)
第5回防災コンテストの特徴
これまでの4回のコンテストでの経験を踏まえ、第5回コンテストでは新たに以下のような工夫をしました。
- 防災活動に初めて取り組むグループと、継続的に取り組んでいるグループとの違いを配慮した評価を行いました。
- 参加グループの種類や活動の目的・テーマを考慮した評価を行いました。
- 参加グループが利用する「地域防災キット」がバージョンアップしました。防災の観点からの地域の自然特性や社会特性の診断機能が利用できます。
審査委員
名前 | 所属 |
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平田 直 (審査委員長) |
東京大学 地震研究所 地震予知研究センター センター長 |
臼田 裕一郎 | 独立行政法人 防災科学技術研究所 社会防災システム研究領域 災害リスク研究ユニット プロジェクトディレクター |
大窪 健之 | 立命館大学歴史都市防災研究所 所長 |
鍵屋 一 | 板橋区役所 区議会事務局 事務局長 |
千野 秀和 | NHK高知放送局 アナウンサー |
早川 典夫 | 星崎学区連絡協議会 防災担当 |
丸山 秀明 | 文部科学省研究開発局 地震・防災研究課 防災科学技術推進室長 |
四日市 正俊 | 内閣府 政策統括官(防災担当)付参事官(事業推進担当) |
※ 審査委員については50音順