「地域の方々と協力しながらe防災マップをつくりませんか
eコミマップとは 地域の防災資源や危険箇所をはじめ、災害時に行う対応や日頃行う防災活動などを、地図として空間的に表現したものです。
地域協働による防災体制を作りましょう
ハザードマップなどの専門的な知や、被害実績などの経験的な知、同じ地域の他の方が作った地域的な知をマップに重ね合わせて表示し、様々な知見を踏まえたオリジナル地図を作りましょう。マップを使いながら、災害時に行動できる地域協働による防災体制を作りましょう。
自治会・町内会、自主防災活動団体、防災NPO、学校、社会福祉協議会、福祉事業者などを中心に、「自分の地域の防災のことを理解したい、改善したい」など、お考えのグループであれば誰でも気軽に取り組むことができます。地域の防災を考えるための第一歩を、みなさんが踏み出しましょう。
eコミマップ
e防災マップを使うことで、例えば航空写真とハザードマップを下敷きに、まちあるきや調べた地図を重ねて表示することができます。
重ね合わせした地図を見ながら、例えば地震や水害などの災害を想定して、課題や懸念していることについて検討することができます。 検討結果を地図に入力すれば、新たなオリジナルの防災マップが作成できます。また、マップを印刷して検討結果通りに動ける体制づくりの説明資料としても活用できます。
eコミマップ等に関する技術的な詳細について
詳しくは eコミュニティ・プラットフォーム公式ページをご覧ください。
事例
事例1 : 「千鳥地区防災マップ」 (第4回最優秀賞)
グループ名 | 緑陽コミュニティ(愛知県東海市) |
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主体 | 千鳥地区盆踊り実行組織 |
対象災害 | 津波・水害 |
テーマ | 避難 |
概要
過去の伊勢湾台風の被災履歴(写真や関連資料など)と浸水ハザードマップより、海抜0m地帯での地震・津波の危険性を認識し、複数の自治会や学校、行政などの様々な地域コミュニティが協力し合い、防災マップを作っています。
特長
- 地区のお祭り実行委員会である「千鳥地区盆踊り実行組織」が軸になり、地域間・世代間の交流を通じて防災活動に取り組んでいます。
- 十数回の会合やまちあるきなど、活動を通じて様々な情報を集約したあと、「避難」という目的のために情報を絞って見やすい地図を作っています。
事例2 : 「避難所・避難経路マップ」 (第1回 審査委員会特別賞)
グループ名 | We ♥Sengen(茨城県つくば市) |
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主体 | 自治会長と親子 |
対象災害 | 地震 |
テーマ | 協力関係の構築 |
概要
地域内に防災備蓄が無いという課題に対し、自治会長が近所の親子の協力を得て、地元事業所や商店などに対する災害時の協力支援についてアンケートを実施し、その結果をもとに防災マップを作っています。
特長
- 小学生の夏休みの自由研究をきっかけに、子供と保護者が参加した地域の防災活動に取り組んでいます。
- 平時からの防災マップづくりを通じ、地域の防災対策として地元の事業所や商店との災害時に協力し合える関係を作っています。
2011年3月11日に東日本大震災が発生した際、千現の避難所(二の宮小学校)に避難した住民や帰宅困難者のために、発生前に築いた協力体制に基づき、地元事業所や商店から水や食料などの物資提供や人的支援が得られました。地元FM局(ラジオつくば)の取材に対して、「マップづくりの活動が実際に効果として出ていた」とWe ♥ Sengenの活動メンバーのコメントが書かれています。