地域の方々と協力しながら防災ラジオドラマをつくりました
「 防災ラジオドラマ」とは、地域の防災に関する課題や災害時に起こりうる事態と、その改善につながる対策のアイデアなどを、時間の流れに沿って整理し物語形式に表したものです。
- 町内会、自治会、地域企業・団体、学校、福祉施設、NPOなど、私たちが住む地域のさまざまな関係者が協働してつくるものです。
- 制作過程で、地域のさまざまな関係者が具体的に意見交換を行うことで、地域の「絆」がつくられます。
作られたドラマは、ラジオ放送局や学校内放送、インターネットなどで公開し、防災活動に参加していない人々に防災意識を高めます。さらに、これをきっかけにして市民協働に基づく防災対策の取り組みが生まれます。
事例
事例1 : 「防災拠点 道の駅藤川宿」 (第3回 優秀賞)
グループ名 | 愛知産業大学三河高等学校放送部(愛知県岡崎市) |
---|---|
主体 | 高校生 |
対象災害 | 水害・土砂災害 |
テーマ | 防災情報の発信 |
概要
新しくできた道の駅において、地域の防災拠点として災害時の情報提供を行うために、高校生の視点から情報収集と情報発信のあり方を検討した内容を防災ラジオドラマとして作っています。
特長
- 対策を検討する際には、該当地域の過去の被災状況(ビデオや写真など)を調べ学校文化祭に出展するとともに、公開アンケートという形で文化祭参加者から防災対策のアイデアを公募しています。
- 地域内の防災タクシーを活用した情報の収集と、県域FM局と協力した情報の発信という新たな対応策を提案しています。
事例2 : 「スポーツ少年少女のSAIGAI防衛隊!」 (第4回 優秀賞)
グループ名 | 町田市テコンドー協会(東京都町田市) |
---|---|
主体 | スポーツ団体 |
対象災害 | 地震 |
テーマ | 防災活動のはじめの一歩 |
概要
地域内に防災備蓄が無いという課題に対し、自治会長が近所の親子の協力を得て、地元事業所や商店などに対する災害時の協力支援についてアンケートを実施し、その結果をもとに防災マップを作っています。
特長
- 大都市において地域コミュニティの存在が薄れていく中、都市型特有のスポーツ協会の活動を通じて地域の防災活動をはじめています。
- 全国のテコンドー大会の中に防災活動の内容を展示し、参加した子供たちから大人まで、スポーツをきっかけにした協力の輪を広げています。
スポーツ少年少女のSAIGAI防衛隊!(町田市テコンドー協会)