概要
作品応募期間 | 2015年6月上旬~12月下旬 |
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表彰式・シンポジウム | 2016年3月19日(土) → 「記念シンポジウム(つたえる・まなぶ・つなぐ 地域防災)」開催報告 → プレスリリース(PDF) |
主催 | 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 |
後援 | 内閣府、文部科学省、一般社団法人 防災教育普及委員会 |
全体講評
防災コンテストの直接的なゴールはマップ、ドラマを作ることである。だが、作品の完成度の高さは審査の対象ではあるが、それが全てではない。最終的な目的は、災害から私たちの命と暮らしを守ることである。自分を取り巻く環境を一生懸命理解しようとし、災害の危険性をきちんと調べられたかどうか、調べたデータを上手く使えるかどうかが重要な観点である。災害について単に調べるだけでなく、地域の人と協力して共に理解し、未来につなげて欲しい。
日本には様々な災害がある。5年前の東日本大震災は地震と津波による災害であり、他にも大雨や台風などによる風水害、火山災害で犠牲になる人もいる。全国の人がこのコンテストに向けて活動をし、成果を発表することは様々な種類の災害について情報交換を行う機会となる。また、地域との連携という観点では、災害弱者へのフォローを取り上げたグループもあった。高齢者や年少者、外国人など日本語力が十分でない人たちに焦点をあてた活動でも、立派な成果が上がっている。
170を超えるグループからの応募があった中、表彰式の会場に集まった18のグループは全国の代表である。ぜひ皆で交流をして、色々な種類の災害、地域のことを知ってほしい。
審査の視点
- 地域の災害特性や防災対策の現状、地域課題について調査し理解していること。
- 地域のさまざまな関係者と協力しながら作品をつくっていること。
- 作品を活用し、地域の様々な関係者とコミュニケーションを図っていること。
- 地域防災上の新たな課題や改善につながるアイディアが含まれていること。
- 地域防災上の現状を見直し、新たな防災取り組みの提案となっていること。
- 作品として優れたもので、作品に含まれているメッセージが地域に伝わること。
審査委員
名前 | 所属 |
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平田 直
(審査委員長) |
東京大学地震研究所 地震予知研究センター センター長 |
臼田 裕一郎 | 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 災害リスク研究ユニット プロジェクトディレクター |
大窪 健之 | 立命館大学 歴史都市防災研究所 所長 |
鍵屋 一 | 跡見学園女子大学観光コミュニティ学部コミュニティデザイン学科 教授 |
齊藤 馨 | 内閣府政策統括官(防災担当)付 参事官(普及啓発・連携担当) |
千野 秀和 | NHK高知放送局 放送部アナウンサー |
早川 典夫 | 星崎学区連絡協議会 防災部長 |
松室 寛治 | 文部科学省研究開発局 地震・防災研究課 防災科学技術推進室長 |
※ 審査委員については50音順